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HD-DVDとS-VHSとRED ONE

 アメリカの小売最大手ウォルマートが、HD-DVD の販売を6月を目処に終了すると発表。 2年前に決着がついていたとは云え、パソコン関連の企業を引き込み記録媒体として生き残りの道を模索していた HD-DVD も、ワーナーブラザースのHD陣営からの撤退に続き、これはさすがに決定打になりそうですね。 これで早期撤退表明とブルーレイ陣営への参入計画の発表がされるんでしょうか。 元々東芝の HDD レコは使いやすいと おたく 関連では人気がありましたし、とは云えコピワンでは保存するにしても一度きり。 恐らくはソフトウェア供給のための物理媒体としては最期になる次世代 DVD ですし、買い控えしていた消費者だけでなく、すでに東芝の HDD レコを持ってる人ですら、負けフォーマットの HD-DVD から一刻も早くブルーレイへと祈るような気持ちでいたファンもいるようですから、これはこれで吉報かも知れません。

 それにしても HD-DVD レコーダーの一号機が発売されたのは 2006年の3月31日ですよ。 現行機種で終了となるとビクターの W-VHS なみの対応機種2世代のみとなりますが、VHS の拡張規格の1つに過ぎなかった W-VHS と違って次世代フォーマットとしての販売だし、買った人はたまったもんじゃありませんね。 まぁさすがに新機種は出さないまでも、現行機種はしばらく製造を続け、購入者への最低限の義理は果たすんでしょうけど、そもそも東芝はメディアすら自社では作ってないし、当初から全面戦争だった beta と VHS と違い、一度は規格統一寸前まで行きましたし (確か仲裁に入った経産省のアホ役人が 「東芝敗北」 みたいな論調で情報をリークして東芝が態度を硬化、途中でいきなり決裂したような記憶があります)、先行きは不透明な感じですね。

 ただまぁ規格争いは技術的な切磋琢磨やコストダウン競争に必要なファクターですし、初期の頃に対抗馬として2つのフォーマット候補が覇を競ったのは意味があったかも知れませんね。 さすがに2年前の統一を蹴って、焦土作戦とも云われる安値攻勢をしたのは東芝だけでなく、日本メーカー全体としても大打撃でしょうけど。 あれでアメリカの映画会社なんかには思いっきり足元見られちゃいましたしね (東芝の焦土作戦は、beta vs VHS よりも、むしろスクーターの HY 戦争を思い出します)。 もう少し早く決断できなかったんでしょうかね。 残念。

 ところで撤退と云えば、ビクターがついに S-VHS デッキの製造と販売の終了をアナウンス 「S-VHSビデオデッキ販売終了のご案内」。 S-VHS デッキはこの時点でもまだ4機種もラインナップされてますが (スタンダート VHS は3機種)、これも在庫限りとなるんですね。 まあノーマルの VHS の製造販売は続けるし、S-VHS テープの製造販売もしばらく続けるようですが、これであの S-VHS が消えるのかと思うと感慨もひとしお。 過去に S-VHS で録画したテープに関しては、簡易再生 (SQPB(S-VHS Quasi Play Back) が可能で、SQPB搭載機も継続販売ですが、ただし S-VHS本来の高画質にはなりませんから、在庫が切れあたしの自宅にあるデッキが壊れたら、あるいは今市場に出回ってる中古品がなくなったら S-VHS も終了ですか。 時期的に予想されていたことだし、とりわけ松下傘下を離れケンウッドとのすったもんだの挙句の経営統合もあって遅かれ早かれこの日が来るのは分かってましたが、いよいよとなると寂しいですね。

 ソニーが最後のベータデッキを15年以上も作り続けた後にカタログ落ちさせた時も感じましたが、感謝と感慨で一杯になりますね。 うちでは買った当時から元気だったり、途中で壊れたものの修理してほぼ完動の S-VHS デッキが4台、要修理 (ただしメーカー修理は終了してる) のものが1台ありますが、これを大事に使うしかないっすね。 まぁマニアはどこにでもいるし、メーカー修理が終わってもマニア向けショップで修理は相当期間やってくれるでしょうから、あたしが生きている間は大丈夫っぽいかな。 それにしても (ここでも過去何度も触れてるけど) 経産省のPSEによる中古家電ゴミ扱いとそれの撤回が本当に腹立たしい。 数ある電気製品の中でもビデオなんかは映像記録や文化に密接に関係するものだし、本当にバカなことをやってくれたって感じです。

 とまれ、ビクターさん、本当に長い間ありがとうございました。 ピカピカに輝く S-VHS デッキを店でワクワクしながら選び、買って、家に持ち帰った記憶は未だに鮮明です。 おかげで素晴らしい映像ライブラリができました。 感動をありがとうございました。 っていうか、HDD レコとかも頑張ってください ><。

 そういや 2006年に NAB(National Association of Broadcasters) で発表されて 2007年に出荷が始まった RED ONE CAMERA (レッドワンカメラ/ レッド デジタル シネマ カメラ カンパニー) はどうなんだろ。 噂はよく聞くけど、噂ばっかりって気もするし。 しかしわずか 17,500ドルで映画クオリティの動画が本当に撮影できるなら、文字通りの革命が起こりますね。 第一世代には光学ファインダーがないとか、いくら格安とは云えプロユースとして安普請が過ぎる感じもしますが、4520x2540画素の CMOS 搭載となれば、それまで数千万から億近くかかる映画機材の世界が一変しますね。

 なんつーか、日本のメーカー頑張れ。 超頑張れ ><。

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